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うめぽんのマジレスファン倶楽部
[46]サッカー批評21号から 16[sage]:05/01/18 21:57 ID:F0KNyZXs
営業活動の動きも、元公務員の目から見ても明らかに鈍い。
数年前のことだが、ユニフォームスポンサーという大お得意様のサッポロビールに、
スポンサー契約期間スタートの2月をとうに過ぎ、4月になってやっと契約書を持って訪れたということがあった。
その他のスポンサー企業でも、HFCの営業が挨拶に来るのは年に3度もあるかどうかというところもある。
淀んだ空気を一掃するため、5月には人事異動を行い、今までの流れを断ち切ろうとした。
毎週火曜日の朝礼で、
「チームがなくなるんだぞ!」
と一喝し、手を動かして1枚でもチケットを売り、足を動かして1件でもスポンサーを取ってこなければ、
もうつぶれるぞと訴えた。
それでも、いろいろ理屈を言って、下の人間は動かない。
自治体の支援や市民からの募金で持ちこたえてきて、危機意識が育たずにきたツケなのか。
それでも佐々木は粘り強く辛抱もした。
ホームゲームには札幌だけでなく函館や室蘭でも全試合、会場に入り、試合後は撤収完了まで会場に残った。
パイプ椅子や机の片づけにも加わった。
まずは現場第一だ。自ら体を動かし、姿勢で真剣さを示さなければ、社員は自分を信じてついてこない。
秋には辛い決断にも踏み切った。
「もう来年からは全てがゼロベースからだ。コストだって1割、2割減じゃない。
半分減らす。皆のこの冬のボーナスは出ないし、来年からは給料も減る。
でも会社とチームは存続させる。これは断固としてやるぞ!」
朝礼でそう言い放った後、社長室に、
「自分はこの会社でがんばります。チームのためにやります」
と腹をくくって決意表明してきた者は4人いたという。また
「今の会社はこういうところがまずいと思いますので、自分にやらせてください」
と訴えてきた者もいる。
やっと危機感が芽生えてきたのだろうか。かすかな希望だ。
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